「安比温泉 2019.06」 
 
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 岩手県八幡平市、安比高原の奥にある安比温泉に久々に入りに行ってきました。前日には後生掛温泉大湯沼と八幡平の鏡沼(ドラゴンアイ)を見て、ドローンで空から景色を眺めた後、見返り峠駐車場で一泊の後、安比温泉に向かいました。
 この日は八幡平頂上付近など高所の天候が良くなかったので、秋田側に下って後生掛温泉近くにある大湯沼を上空から眺めることにしました。
 温泉旅館のすぐ横には湿原があって、エゾノリュウキンカが花盛りです。水芭蕉はほぼ過ぎて少しだけ残っています。遊歩道を進むと休憩・売店が見えてきますが、2・3年前には営業していたのですが今はお休みとなっているようです。こちらでの黒卵(温泉ゆで卵)がとても美味しかったのですが残念です。
 遊歩道沿いだけでもいろいろな高山植物がみられます。右の写真は、大湯沼の少し手前で、泥火山を回ってくるコースとの分岐点ですが、ここも泥火山の火口が移動してきて飲み込まれかけていますので、現在は通行止めになっています。
 大湯沼の周回も以前は可能だったのですが、同様に泥火山に遮られて通行止めになっています。上空から観察した様子はこちらでご覧ください。

 後生掛温泉の外来入浴時間は過ぎていましたが、聞いてみたら大丈夫だったのでこちらでお風呂に入って、再び頂上にもどります。
 八幡平頂上ホテル(見返り峠駐車場)で夕食の準備をしていると、夕日が傾いて雲が切れて八幡平頂上方面が見えてきました。
 翌日向かう予定だった鏡沼(ドラゴンアイ)へは、さすがに遅いので、ドローンだけ飛ばして、先に偵察をしました。
 こちらで空撮映像をご覧ください
 翌朝は鏡沼や八幡平頂上付近を回った後、安比高原に向かいます。
朝の八幡平鏡沼周辺はこちらでご覧ください。

 右は岩手山、右下はガマ沼、下はモッコ岳と遠くに秋田駒ケ岳
 八幡平の岩手側入口である御在所温泉があったところには、近くの地熱井戸から引いた地熱発電所が稼働していました。近くにある神社のあたりを散策していると、熊らしいものが逃げる音がしましたので、こちらも逃げ帰ってきました。鹿やカモシカとは音が違いました。


 前森山のふもとを回って安比高原・中の牧場(なかのまきば)に来ました。レンゲツツジが咲き乱れて、馬も放牧されています。今年もここに来ることが出来たことに感謝してしばらく歩いた後、林道を奥に詰めて赤川砂防ダムから安比温泉に向かいます。
 安比温泉への道には、多くの山野草・高山植物が咲いていました。

 サンンカヨウ ツバメオモト ムラサキヤシオツツジ ミヤマカタバミ シラネアオイ など
 崩落や河床の洗堀や倒木が多く、年々到達が困難になってきているような気もしますが、歩き甲斐もあります。
 渡渉を一往復、二回行いますので、履物は長靴がお勧めです。コースは急斜面んは少ないので、厚手の靴下と長靴で十分です。

 崩落個所は、場所によっては高巻きが必要なのですが、先駆者がう回路を付けてくれているので、注意深くリボンを探すと利用できます。
 看板支柱には熊が齧ったあとがありますが、安比歩道ではよくあります。
 お湯の温度はそのままで完璧に適温です。
 しばし野湯につかって至福のひと時を過ごすことが出来ました。


 到達までと入浴の様子はこちらの動画でご覧ください。動画には解説字幕を入れてありますので、表示されない場合には設定をお願いします。